RETeval®の臨床応用

小児への応用

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RETeval®の臨床応用-小児への応用
RETevalによる電気生理学テストは、特に言葉をしゃべる前の子供の視覚と視力の問題を理解する上で不可欠なツールです。しかし、実際には、小児患者にERG測定を行う場合、6歳未満の多くの患者には、従来のERGで検査をすることが大きな障害になっています。[Albuhayzah] RETevalはこの概念を大きく変えました。完全手持ち型デバイスであるRETevalは、より正確な測定が可能な皮膚電極を使用しているため、従来の不快な角膜電極を使用する必要がありません。また自動瞳孔測定機能を搭載することで無散瞳測定を可能にしました。RETevalは、網膜疾患および神経疾患を有する小さい子供や乳児へも使用可能で、医師の診断をサポートする心強いツールです。これにより、早期の診断と治療介入を行うことが可能になります。 以下は、RETeval で診断することが可能な小児症状の例です。
  • 弱視
  • 眼振
  • 網膜芽細胞腫
  • 遺伝性網膜疾患
眼振

眼振は、眼球が痙攣したように動いたり揺れたりする眼の状態である。これにより、視覚・手指の協調性、奥行き知覚、視力の低下を引き起こす可能性があります。

眼振の症状を有する患者を診断する際には、網膜ジストロフィによって引き起こされたものかどうかを判断することが必要不可欠です。

 症例提示: V. Pegado, MD Victoria,  Canada の厚意により

正常な眼底を有する9歳の少年とOCTについて。減弱した錐体視細胞機能と杆体視細胞機能は網膜ジストロフィが潜在していることを示しており、更なる検査を行う必要がある。

先天性眼振を有する患者に通常の眼検査を行う場合、先天性特発性眼振の診断は正常に網膜が機能しているかを網膜電位図測定の証拠なしに推察することはできない[Cibis]

RETevalに搭載された全視野またはフラッシュERG(またはその両方)機能を使用することで、施術者が先天性網膜ジストロフィを患者が有する眼振の原因から除外することが可能です。

網膜芽細胞腫
Retinoblastoma
網膜芽細胞腫は網膜に発生する悪性腫瘍です。未熟網膜細胞を有する乳幼児に多い病気であり、重症化までの進行スピードが早いのが特徴です。小児期に発症する眼球内腫瘍の中で最も発症頻度が高い腫瘍の一つであり、その数は10万人に0.5人の割合で発症するといわれています。[WHO]一般的に、網膜芽細胞腫の初期症状は子供の白色瞳孔反射の異常に家族が気付くことで発見されます。 RETeval有するERGを行うことにより、癌が患者の視力にどの程度影響を与えているかを測定すること、また同時に治療経過を観察することも可能にします。

上記の写真とグラフは、患者8の左目にできた腫瘍によって引き起こされた治療前の網膜損傷、および他眼の治療前の網膜電位図データ(ERG)を示しています。

杆体視細胞駆動および錐体視細胞のb波は振幅が低くくなり、網膜機能の消失と錐体視細胞のb波の遅延が確認され、これは錐体視細胞の密集領域おいて機能障害があることをを示しています。治療後のOCT画像は、小窩構造を示しています。[Tsimpida]

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