RETeval®の臨床応用

網膜血管疾患

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RETeval®の臨床応用-網膜血管疾患

網膜血管疾患は一般的に全身の血管系に影響を及ぼします。網膜血管系は、網膜内に酸素、栄養を供給する、また廃棄物の除去をする役割を担っています。網膜血管系に異常や不調がある場合、重大な視力低下を招くことがあるため、迅速な診断と適切な治療が必要です。主な疾患群には、高血圧性網膜症、網膜静脈動脈閉塞および糖尿病性網膜症が含まれます。RETevalは、静脈閉塞症や糖尿病性網膜症などの網膜血管疾患の進行を診断、確認する際に役立ちます。さらに、RETevalは潜在する角膜混濁、白内障の症状を検出する際にも役立ちます。

静脈閉塞

網膜中心静脈閉塞症を有する患者のサンプル波形は 右目の潜時は、もう一方の目に対して>5ミリ秒小さい。このデータは虚血性CRVOの発症傾向があることを示しています。

RETevalは、NVI(虹彩新血管形成)と新血管緑内障を持つCRVO症状がある眼の正確なERG予測試験を可能にします。[Kjeka 2013] RETevalの28.3 HzのフリッカーERGは患者がNVIを発症するかどうか92%の正確さで予測することができます。[Severns 1993]

RETevalフリッカーテストは、視覚リハビリテーションのための予測有効性も兼ね備えています。治療の経過観察中に、特に抗VEGFを用いた、フリッカーERG記録を使用し網膜虚血の状態を評価することができるだろう。[Yasuda]

角膜混濁を有する眼への網膜機能評価
角膜混濁を有する眼の奥を見ることはできますか?RETevalの機能テストを使用すればこのような状況でも問題なく診断することができます。 例えば、白内障は、42.28%の有病率を有する一般的な眼症状です。[Park 2016] 糖尿病患者ではこの割合が特に高く、最大2/3の糖尿病患者が白内障に苦しんでいます [Raman 2010]。 白内障は多くの場合、結像に問題を引き起こし、それ故に基礎疾患を検出することが難しくなります。しかし、ERGの潜時は白内障の影響を受けず、網膜機能の評価を可能にするので、これはRETevalにとってはなんの障害でもありません。[Miura 2016] これは穿通創などの負傷した眼球の診断にも同じことが言えます。網膜がなにかしらの外傷のため結像ができない場合は、視覚電気診断検査のみが網膜機能の評価をすることができます。

Khalatbari医師の厚意により

白内障を有する患者のOCTデータには異常があるように見えるが、視界が霞んでいるために適切にデータの解釈をすることができない。

この場合、ERGの潜時は正常を示していたので、医師はOCTの結果の変化はアーティファクトによる可能性が高いと結論付けました。

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